発表用スライドで気を付けていること
タイトル通り,パワーポイントで作成するスライドで気を付けていること,です.
個人的には,パワーポイントでスライドを作成するのが一番苦手です.
でも,最近気づいたのですが,
スライドを良くするためにマニュアルで整備していることは人の役に立つようです.
(B4の指導をしていて気づきました.)
なので,基本的にスライド製作が上手い人には見る価値がないでしょう.
以下,チェック項目です
全体のレイアウトに対する注意
- 目的とまとめは対応性があるか
- 全体を総括可能なページが1枚以上あるか
- 強調色,否定色は固定した色を使用しているか
- 定義や言葉の紹介については固定のレイアウトか
- 発表会場の環境に依存することはないか(色飛びすることはないか)
ページに対する注意
- スライド単体で意味がわかるか(切り取って話せるか)
- 一枚に1.5回程度の主張で済んでいるか
- 主語と述語が一枚で完結しているか
- 話し言葉で保管される言葉は20文字程度が良い(所感)
論文の引用に対する注意
- 前提の見逃しはないか,著者の本意から外れていないか
- 言葉の定義が自分固有のものになっていないか
- 引用のフォーマットは共通しているか
最後に
slideshare など,どこかに発表できる自信はあるか
そうでないなら,何のためのスライドなのか
こんな感じで,チェック項目を作っています.
世の中には,もっとうまい人が沢山いますが,
私みたいなスライドが苦手な人は硬いスライドの方が楽かもしれません.
個人的に好きなスライドは公開しているので,そちらも含め,少しだけ書きます.
論文形式はこんな感じです(背景,目的,関連研究,概要,詳細,実験,結果,まとめ).
適当な解説
論文紹介は,ResNet は画像系の機械学習モデルとして有名で,メインキーワードは「深い」です.
ResNet のスライドに対してはチェック項目について次のように考えてました.
- 目的とまとめは対応性があるか
⇒ 劣化せず,深いが共通 - 全体を総括可能なページが1枚以上あるか
⇒ やったことが目的だけでわかる(ResNetがシンプルなのでこれだけです) - 強調色,否定色は固定した色を使用しているか
⇒ 強調色は青,否定色は赤にしています.なので,スライド全体のレイアウトは青系統しか自分は使えません. - 定義や言葉の紹介については固定のレイアウトか
- 一枚に1.5回程度の主張で済んでいるか
⇒ ここでは,主張をオレンジの枠で固定しています.オレンジだけわかってくれればいいやって思っています.黒の枠を使っているときは主張したくないけど大事な前置きとかです. - 話し言葉で保管される言葉は20文字程度が良い(所感)
⇒ 目的の場合は,図のところだけ口頭で捕捉します.まとめに関してはスライドにある事しか話しません. - 前提の見逃しはないか,著者の本意から外れていないか
- 言葉の定義が自分固有のものになっていないか
⇒ この論文の重要なところは「深い」です.ですが,深いという意味は相手の価値観に依存します.なので,今回は何が・どのように・どれくらい「深い」のかをわかってもらうために,「深い」の感覚について話しています.
あと,自分は物凄く前置きが長い人です.
前置きが長いと,自分の良さが伝わらないことがあることには注意した方が良いように思います.
それでも,自分の前置きが長い理由は,基本的に重要なことは前置きだと思っているからです.前置きがわからないと,主張の良さが理解されないと思っています.
まとめ
アドバイスください.
あと,スライドを丁寧にチェックしてくれる人はもれなくいい人だと思います.
学会発表のスライドもいつか公開したいものです・・・論文書ければ・・・