jackee777のブログ

情報系学生のつぶやき

学科の選び方

なんとなく,昔知りたかったことを昔の自分のために書いておきます.ふと思っただけなので,適当に短く終わらせます.

自分が選んだ学科が自分にとって一番いい学科(情報系の学科)だったと思います.しかし,自分は学科を超が付くほど適当に選びました.

さて,高校生の自分はどのように学科を選ぶべきだったんでしょうか?

 面接中,こんなやり取りがありました

面接官「この学科を選んだ理由はありますか?」

よくある?質問の一つです.素直な私はこう答えました.

私「この学科には運で入りました.機械系と情報系で2択で何となく選びました.」

ある意味,非常に残念な回答です.でも事実です.学科を深く学びたい理由は大学で得たもので,決して受験時の理由ではないからです.

私に適した質問はおそらくこうです.

面接官「あなたの学科の面白みは何ですか?」 or 「あなたの学科を選んでよかったことは何ですか?」

これは大学時代の質問となります.そうなると,私は話せることが沢山あるので,オタク特有の早口でこういうかもしれません

私「私の学科では~~中略~~中略~~~~~~~~~省略~~~~~~~~~なので,結果として機械ではなく人の考えを学べるという点が非常に面白く,入ってよかったと思います」

 これで良いのでしょうか?

私としては,これでもいいです.なぜなら運よく自分に合った学科を選べたので. でも世の中そうではないですね.神様が「運」でこの学科を選びました,というのは「なんとなく」と言っているのと同じです. 人と話す上で,人が理由を聞くうえで,「動機」というのは大事ですし,何より学科というのは自分の職種や人生に大きく影響します(というか,するものであるべきです).※べきは言い過ぎです.

できることならば,高校の時に私は知るべきでした.どの学科に入るべきなのかを.

しかし,高校の時に入るべき学科を知る事なんてできるんでしょうか?

私個人の能力ですと,昔の自分にもワンチャンスはあったと思います.が,ほとんどノーチャンスだったなと思います.

何故でしょうか?理由はいくつかありますが大きいものを上げます.

  • 学部2年の時でも,まだ自分の学科がベストとは思っていなかった(機械系に転科できるかを数回検討した)
  • 学部4年生~修士2年まででオープンキャンパスを案内しているが,上辺以上のことは話せず,なんとなくの理解で終わってしまう.

どういうことかというと,修士になって初めて情報系の分類ができるようになりました.それまでは情報系とはなんなのかを私は知らず,上辺だけで考えていました.

三角関数ってどこで使うの?何の役に立たないよね」状態だったんですね.あれ?学科と関係ないように思えますか?しかし,今の私には関係があるように思えます.

三角関数が関係あるわけではないです.「どこ」そして「何」が関係あります. 理数系の多くの学科で,数学というツールは共有ですが,「使い道」や「使い方」は多くの点で違います. (わからなくて良いですが,私にとっての cos の一番の利用価値はベクトル間の類似度です.ですが,テイラー展開であったり,力学の作用で使う方もいらっしゃるかなあと思います.情報系だと機械学習,シミュレーション,ロボット工学等で見られますね.) qiita.com

話が逸れました.なぜノーチャンスだったと思うのかですが,それは私が学んでいたのは三角関数のみで,何に使うかを考えたことがなかったからです.

では,何に使うかを考えるのが良いのでしょうか?

正直な話,何に使うかを知ってもあんま面白くないなあと自分は思います.何に使うかを知れば,その使い道として学科のイメージは湧きやすくなるかもしれませんが,もし「一生」学ぶかもしれないと思うなら,理由としてはちょっと弱いです.

cos がロボット工学で使えるって高校生の時に知ってもどうでも良いやん.そんなの.って当時の私が思ってしまいそうなので,何に使うかを知るだけでは意味がないという結論に勝手にしました.すいません(・_・)

じゃあ,何をすればよい学科を選べるのか

ですね.それはやっぱり上辺からの脱出しかないと思います.なんとなくで話す.なんとなくで理解するというのを辞めるということです.

先程の cos の話に戻ります.3. が高校生の自分がやったらよかったなと思うことです.

  1. cos が計算できるというのは,数学の理解です.
  2. 次に,cos がロボット工学に使えるというのが,使い道の理解です.
  3. なぜロボット工学に cos を用いるのかを知るというのが,過程の理解です.

つまり,ロボット工学で cos を使いたいと誰がなぜ思ったのかです.(なんとなくでも数式を見れば)cos を用いることはロボットの制御に欠かせず,なおかつ,非常にシンプルな形にする方法だと言えます.私は,それを誰がやったかは知りませんが,数式を見れば,何をしたかったかがわかります.そこに面白みを感じますし,学びたいと思えます.

www.mech.tohoku-gakuin.ac.jp (わざと大学の資料を選びました・・・)

こちらの方がずっと良さそうですね(対数の歴史は自分も好きです). lemniscus.hatenablog.com

物語の初めと終わりだけを読んで知った気になるのではなく,物語をすべて読み解く.そうすれば,自ずと多くの理解が深まります.学科もその一つです.

そして,物事の過程を理解することができれば,次は自分が物語を書くことができます.

(そんなこんなで,私にとっては一つの関数をとっても素敵なものに思えてしまいます・・・)

最後に

最後に,私が普段大切にしていることを書いておきます.

疑問や思いを大切にする.ということです.「あれ?おかしい」,「うん?(なんか変)」というのは自分固有のものかもしれません.同様に,「面白い」,「楽しい」,「嫌い」というのも自分固有のものかもしれません.ただ,それを一時の感情とすれば,それは過ぎていくものかもしれませんが, 積み重なれば,それは「人」です.そして「自分」です.

自分というのは意外なところに落ちてます.少なくとも,僕は知りませんでした.今は知ってます.上記のものが私の研究動機だからです. (ちなみに,自分の使う一人称が「私」,「自分」,「俺」,「僕」,「ワイ」,「苗字」などがあるんですが,「僕」を使うのが内面に触れる時,「自分」を使うのは外から見る時などの傾向があります.)

最後まで読んでくれた方,ありがとうございました. (学んだ結果,どれもやりたい人は二刀流・三刀流をやればいいのかもしれないですね.学科も枠組みの一つでしかないので)

おまけ

最後に面白いことを言うと,私が中高の時に苦手としていたのは確率・ベクトル・積分でした. 今私が得意としているのは確率とベクトルです(積分よりは微分の方が使うので得意になりませんでした). 私が確率とベクトルを苦手としてたのは,使い方を知らなかったからだなあと今は思います.